導入元であるオンコノバ社が実施
シンバイオ製薬株式会社は、10月19日、抗がん剤「rigosertib注射剤(以下「リゴサチブ」)」の第3相国際共同試験への参加を決定したと発表した。
同社は米国のOnconova Therapeutics Inc.(以下「オンコノバ社」)より同剤を導入しており、同試験は導入元であるオンコノバ社が実施するもの。
「共創・共生」の経営理念で結ぶ
オンコノバ社は、米国ペンシルベニア州及びニュージャージー州に拠点を置く、バイオ医薬品に特化した製薬企業。1998年の設立時よりがん治療並びに正常細胞の保護に注力し、新規の分子・生物学的治療を目的とした低分子治療薬を発見・最適化してきた。また同社は、「リゴサチブ」の全世界における開発・販売権を保有している。
シンバイオは、2005年3月に設立された医薬品企業。医師・科学者・行政・資本提供者を「共創・共生」の経営理念で結び、満たされない医療ニーズに応えることを事業目的としている。
2015年第4四半期中の開始を目指す
「リゴサチブ」の第3相国際共同試験は、低メチル化剤による効果が不十分または治療後に再発した高リスク骨髄異形成症候群の患者を対象とするもの。オンコノバ社は2015年8月、欧米各国規制当局に対して試験実施計画書を提出。既に開始されている。
シンバイオは、医薬品医療機器総合機構の合意が得られたことから、同試験への参加を決定した。2015年第4四半期中の同試験開始を目指すとしている。

抗がん剤 rigosertib(リゴサチブ)注射剤の第3相国際共同試験参加決定のお知らせ - シンバイオ製薬株式会社
http://www.symbiopharma.com/news/