遺伝子検査システム
デンカ株式会社(以下、デンカ)は、2015年10月20日、米国のKEW Group Inc.(以下、KEW)と連携して、遺伝子解析技術を用いたがん遺伝子変異調査を日本で進めていることを明らかにした。
KEWは2009年に設立した非上場企業でがん遺伝子検査サービスを手がけている。次世代型シーケンサーとバイオインフォマティクスを活用して初めて製品化した「CancerPlex」は、固形がんの遺伝子変異を解析するゲノム遺伝子検査システムである。
デンカは医薬品から電子材料まで広範な化学製品を製造する総合科学会社グループで、子会社のデンカ生研株式会社は世界水準のワクチンや臨床検査薬の供給、次世代診断法の開発を行っている。
日本人への適用を調査
デンカグループとKEWは、新潟大学の協力を受けて、2015年6月から、解析システム「CancerPlex」の日本人がん患者への適用性調査を実施している。これは、個々の患者のがん遺伝子変異を解析することで実用的で最適な治療につなげる試みである。
両社は、遺伝子解析技術に基づくがん治療法情報を国内の医療機関に提供する事業を構築中で、今回の共同調査の結果と併せて、今後、具体的な事業計画を発表するとしている。

デンカ株式会社 プレスリリース
http://www.denka.co.jp/