プラチナ製剤ベースの化学療法施行中または施行後に進行した PD-L1陽性転移性非小細胞肺がんの治療薬として
2015年10月9日、MSD株式会社は、米国食品医薬品局(FDA)が抗PD-1抗体「KEYTRUDA(R)」(一般名:ペムブロリズマブ)について、プラチナ製剤ベースの化学療法施行中または施行後に進行した PD-L1陽性転移性非小細胞肺がんの治療薬として承認したことを明らかにした。
同剤は3週間ごとに1回2 mg/kgを単独投与する。
また、腫瘍に上皮成長因子受容体(EGFR)または未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)遺伝子異常がみられる場合、FDAが承認した治療を施行後に進行した患者が対象となる。
日本でも悪性黒色腫などの適応症において臨床試験が進行中
同剤は扁平上皮および非扁平上皮の両者を含む転移性小細胞肺がんに対して承認された世界初かつ唯一の抗PD-1抗体である。
PD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との相互作用を阻害することで免疫系が意図された通りに機能し、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける免疫療法だ。同時に免疫系が正常な臓器や組織を攻撃するのを助けることもある。
日本でも悪性黒色腫、非小細胞肺がん、膀胱がん、頭頸部がん、胃がん、乳がん、ホジキンリンパ腫の適応症において臨床試験が行われている。

MSD株式会社 ニュースリリース
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/