エーザイの消化器疾患領域の一部と味の素製薬が統合
エーザイ株式会社(以下エーザイ)と味の素株式会社(以下味の素)は、エーザイの執行役会および味の素社の取締役会において、エーザイが消化器疾患領域に関連する事業の一部を吸収分割の方法により分割し、味の素の100%子会社である味の素製薬株式会社(以下味の素製薬)が承継するという統合契約の締結について、決議されたことを発表した。
そして、同時にエーザイおよび味の素社は同契約を締結したことも発表している。
新統合会社の商号はEAファーマ株式会社(イーエーファーマ)となる。持ち株の割合はエーザイが60%、味の素が40%。新統合会社は、国内最大級の消化器スペシャリティファーマとなる。
エーザイは、消化器疾患領域において60年以上にわたって培ってきた、消化器疾患領域に有力な製品や開発パイプライン、ならびに長年の活動に基づく豊富な知識、経験、ネットワークを保有し、味の素製薬は、アミノ酸技術をベースとした味の素グループのもとで、特に消化器疾患領域において他社にはない独創性の高い製品、開発パイプラインを保有している。
今回、エーザイの消化器疾患領域事業と味の素製薬の事業統合は販売製品の統合により、上部・下部消化管および肝臓、膵臓を網羅的にカバーする品揃えを実現することで、消化器疾患領域においてさらに幅広いソリューションと専門性の高い情報の提供が可能となる。
また、研究開発においては、双方の開発品を組み合わせることで今後の継続的な新薬上市に向けた開発パイプラインの拡充が実現するとともに、消化器疾患領域における両社の知見・ノウハウを一体化し患者の要望に応える革新的な新薬の創出を目指していくとしている。
エーザイからの主な移管予定製品
エーザイからの主な移管予定製品は、販売中の「パリエット(R)」と「セルベックス(R)」の販売権および開発中の「E3810(ラベプラゾール)」と「E6011(抗フラクタルカイン抗体)」の開発権。
なお、これら以外のエーザイがパートナーと提携中の日本国内における消化器疾患領域製品および開発品に関しては、承諾が必要なものについて、今後パートナーの承諾を得た上で継承会社に継承していくとしている。

エーザイ株式会社・味の素株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201572pdf.pdf