スポットケムシリーズの新製品
アークレイ株式会社は、全国の医療機関を対象に、RSウイルスとアデノウイルスの感染検査・診断をサポートするウイルス検査キットを2015年10月21日(水)に発売する。
同社は、クリニックで即時検査(Point of Care、POC)を行える簡易検査装置スポットケムシリーズを1988年に発売した。
その後、同シリーズの検査キットは、インフルエンザウイルスA/B、CRP、A群β溶血連鎖球菌抗原、IgE抗体(卵白、卵黄、オボムコイド、ミルク、小麦、スギ花粉、ネコ皮屑、ヤケヒョウヒダニ)とリリースを重ね、今回のRSウイルス、アデノウイルスで全6製品をそろえる。
流行期を迎えるウイルス
今回、発売する検査キットは、デンシトメトリー分析装置「スポットケムIL SL-4720」の新しい体外診断用医薬品「スポットケムi-Line RSV」と「スポットケムi-Line Adeno」。
「スポットケムi-Line RSV」は、乳児急性気道感染症を引き起こすRSウイルスを鼻腔ぬぐい液か鼻腔吸引液中で検出する。同症は冬期が流行期となる。
「スポットケムi-Line Adeno」は、風邪症候群(プール熱)を引き起こすアデノウイルスを咽頭ぬぐい液中で検出する。感染力が強い同症は乳幼児、小児に流行しやすく、集団感染、院内感染のリスクをもつ。そのため、迅速な検出が必要とされる。
小型迅速検査装置の「スポットケムIL SL-4720」は、イムノクロマト検査の判定を自動化したもので、5~15分の短時間で判定し、測定結果はセットの試薬カートリッジに印字される。院内での即時検査と迅速で適切な診断・治療に貢献する。
(画像はプレスリリースより)

アークレイ株式会社 プレスリリース
http://www.arkray.co.jp/press/press/2015_10_14_2.html