気管支拡張剤「アノーロ」「エンクラッセ」
グラクソ・スミスクライン株式会社は、10月1日、慢性閉塞性肺疾患の治療薬として承認されている気管支拡張剤「アノーロエリプタ30吸入用」と「エンクラッセ62.5μgエリプタ7吸入用」「エンクラッセ62.5μgエリプタ30吸入用」を発売した。
通常の呼吸機能に影響を及ぼす疾患
慢性閉塞性肺疾患は、慢性気管支炎と肺気腫、もしくは両方の症状を呈する肺疾患。気道閉塞性障害により通常の呼吸機能に影響を及ぼす。
同疾患の患者は、40歳を過ぎたところで症状を訴え始める場合が多い。病気が進行し呼吸機能が低下すると、階段や平地の歩行などの日常生活が困難となり、活動が制限される。厚生労働省の調べでは、日本国内で年間16000人以上が死亡している。
長期間に及ぶ肺への刺激物の暴露は、肺と気道の状態を悪化させ、同疾患の原因となる。また、副流煙を含む喫煙や大気汚染、化学物質や埃なども全て同疾患の原因となる。
「アノーロ」は投薬期間制限が解除
「アノーロ」は、気管支拡張剤である長時間作用性抗コリン剤のウメクリジニウムと、ビランテロールの配合した薬剤。「エンクラッセ」は、「アノーロ」にも配合されている「ウメクリジニウム」の単剤となる。
なお「アノーロ」は、10月1日をもって新医薬品に関わる14日間を限度とする投薬期間制限が解除された。

「アノーロエリプタ30吸入用」及び「エンクラッセ62.5μgエリプタ7吸入用」発売のお知らせ - グラクソ・スミスクライン株式会社
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