パーキンソン病治療薬の検証試験
Meiji Seika ファルマ株式会社は、パーキンソン病治療薬ME2125について、パーキンソン病患者を対象とした検証的試験と長期投与試験を開始したことを発表した。
今回の検証試験は、ウェアリング・オフ現象がおきる患者を対象にレボドパ製剤併用で実験を行う。
レボドパ服用前にパーキンソン病状が出た場合
ウェアリング・オフ現象とは、レボドパの効果持続時間を短縮して、次に服用する時間の前にパーキンソン病状が出現する現象のことをいう。今回の検証試験は、このウェアリング・オフ現象を持つパーキンソン病患者を対象に行った。
今回使用したME2125は、イタリアに本社があるニューロン・ファーマシューティカルズが開発した阻害剤で、これは、ドパミンの分解を阻害し、ナトリウムイオンチャンネル阻害作用やグルタミン酸放出抑制作用がある。このことから、ドパミン作動性作用と非ドパミン作動性作用を持った新しいパーキンソン病治療薬として、期待が集まる。
海外で高い効果を発揮
ME2125は、海外で行った進行期のパーキンソン病患者を対象とした臨床試験では、レボドパの効果でパーキンソン病の症状を抑えている時間が延長された効果が確認されている。その他にも運動機能の改善も確認がとれた。
現在は、ドイツで販売されているME2125は、2015年3月に米国でも申請が行われている。Meijiは、ニューロン社から日本、アジアでも製造、販売権を許諾されている。

Meiji Seika ファルマ株式会社 プレスリリース
http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/