政府が推進するリンパ系フィラリア症制圧キャンペーンで
2015年10月5日、エーザイ株式会社は、同社が製造するリンパ系フィラリア症治療薬「ジエチルカルバマジンクエン酸塩100mg 錠」をインドネシアへ無償提供したことを明らかにした。
この無償提供はインドネシア政府が推進するリンパ系フィラリア症制圧キャンペーン「BELKAGA」に伴うものだ。インドネシア政府は今年から10月をリンパ系フィラリア症制圧月間と定め、疾患認知度の向上をめざすとともに、国内全土で集団投薬を行うことを決定している。
エーザイが無料提供するのは合計1億5100万錠。これで今回のキャンペーンで必要な集団投薬量をまかなう。
人口の約4割以上が感染リスクにさらされるインドネシア
一般的に象皮病とも言われるリンパ系フィラリア症は、蚊を媒介してヒトに感染する寄生虫症である。
インドネシアでは1億人以上が感染リスクにさらされており、これは人口の約4割以上にのぼる。インドに次いでその人数が多い地域ともされている。
同剤はその治療に用いられる3種類の治療薬の一つであるが、これまで高品質な製品を安定的に手に入れることが困難な状況にあった。同社はインド・バイザッグ工場で同剤の製剤開発を行い、2013年よりWHOの事前認定を取得し、プライスゼロの新製品として供給を開始している。
(画像はニュースリリースより)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201570.html