大村 智氏とともに受賞したキャンベル博士が同社研究所に
2015年10月6日、MSD株式会社は、同社の研究所の元研究員であるウィリアムC.キャンベル博士が、北里大特別栄誉教授である大村 智氏とともに2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞したことを祝福した。
キャンベル博士と大村氏は、アフリカなどにおける河川盲目症(オンコセルカ症)の治療薬である「メクチザン」(イベルメクチン)の開発につながった「アベルメクチン」の発見が評価されての受賞となった。
同社は25年以上前から毎年、感染地域の2億5000万以上の人々に治療薬を無償で提供するプログラムを実施している。この試みは特定の疾患向け医薬品寄贈プログラムおよび同種の官民連携としては最長のものだ。
ブヨを媒介として感染し失明に至ることもある寄生虫感染症
河川盲目症は、感染地域の急流河川で繁殖するブヨを媒介として感染する。罹患すると強烈なかゆみと皮膚病変を引き起こし、失明に至ることもある寄生虫感染症だ。
同社の会長兼CEOであるケネスC.フレージャー氏は、この30年における同社でのキャリアの中で、「メクチザン」開発を可能にしたキャンベル博士を大変誇らしく思うとコメントしている。

MSD株式会社 プレスリリース
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/