カニクイザルによる非臨床試験
ペプチドリーム株式会社は、 10月7日、同社が実施している新しい抗インフルエンザ薬開発の進捗について、プレスリリースを発表した。
同社は、公益財団法人東京都医学総合研究所の研究チームと共同で、抗インフルエンザウイルス特殊環状ペプチドについて、カニクイザルによる非臨床試験を実施している。今回発表されたのは、この試験の分析結果と、今後の研究開発の方向性。
2~3倍の薬剤活性が見込まれるペプチド
試験のデータを集積・解析した結果、同社の抗インフルエンザウイルス特殊環状ペプチドは、抗インフルエンザ薬として代表的なノイラミニダーゼ阻害薬「リレンザ」と比べると、2~3倍の薬剤活性が見込まれることが確認されたという。
投与有効期間についても、同ペプチドは、投与有効期間を48時間以上に拡大することが可能であるとの示唆が得られたという。従来のノイラミニダーゼ阻害薬は、発症後48時間を経過すると治癒効果がほとんどないとされている。
薬剤活性のさらなる向上にも成功
同社は、より臨床に即した有効な薬剤開発を考え、薬剤溶解性を現状よりもさらに上げるべく、抗インフルエンザウイルス特殊環状ペプチドを改良・改善。飛躍的な溶解性の向上に加え、薬剤活性のさらなる向上にも成功した。
同社は、改良された同ペプチドの前臨床試験を開始すべく、準備を進めることを決定。ユニバーサルインフルエンザ治療特殊環状ペプチドの樹立に向けて、邁進するとしている。

新しい抗インフルエンザ薬開発の進捗に関するお知らせ - ペプチドリーム株式会社
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