欠神発作とは
グラクソ・スミスクライン株式会社は、同社の抗てんかん薬「ラミクタール錠」が2015年9月24日付で、小児における定型欠神発作に対する単剤療法の承認を取得したと発表した。
欠神(けっしん)発作は、意識消失発作が5~15秒の短時間に起こり、その間の動作が一時的に止まり、発作後は平常の状態に戻る。子供に多く見られる型だが、意識消失が短すぎるため、気づかれずに注意欠落や不真面目と誤解されることがある。
「ラミクタール錠」は、日本では、他の抗てんかん薬で効果を得られない、成人および小児のてんかん患者の二次性全般化発作を含む部分発作と強直間代発作、Lennox-Gastaut症候群における全般発作に対する抗てんかん薬との併用療法の適応として、2008年10月に承認されている。
単剤療法について承認
「ラミクタール錠」のてんかんに対する単剤療法については、日本てんかん学会、日本脳神経外科学会、日本小児神経学会が提出した要望書により医療上の必要性が高いと判断され、2010年12月、同社に厚生労働省が開発を要請したという経緯がある。
同社は、「成人における部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する単剤療法」、「成人における強直間代発作に対する単剤療法」、「小児における定型欠神発作に対する単剤療法」について臨床試験を開始し、成人てんかん患者の二次性全般化発作を含む部分発作と強直間代発作に対する単剤療法の承認を2014年8月に取得した。
今回の新たな承認はそれに続くものである。

グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/