優れた全生存期間を示した
米国のブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、9月25日、同社のPD-1免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」が、進行期腎細胞がん患者を対象とした第3相試験において優れた全生存期間を示したと発表した。
毎年10万人以上が死亡している腎細胞がん
「オプジーボ」は、単剤として米国食品医薬品局(FDA)より2つのがん腫で承認を受けた 、PD-1免疫チェックポイント阻害薬。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、同剤の幅広いグローバル開発プログラムを展開。世界中の8000人以上の患者を対象として、複数のがん腫において単剤療法または他の治療薬との併用療法として同剤を検討する50件以上の臨床試験を実施している。
今回試験結果が発表された進行期腎細胞がんは、成人の腎臓がんの中で最も一般的な型のがん。世界中で毎年10万人以上が死亡しており、診断された患者の5年生存率は12.1%ともいわれている。
4人に1人の患者で奏効が認められた
試験は、血管新生阻害剤での治療歴を有する進行期の腎明細胞がん患者を対象として、「オプジーボ」と「エベロリムス」を評価する非盲検無作為化第3相試験として実施された。主要評価項目は、全生存期間。
全生存期間中央値は、「オプジーボ」群が25カ月、「エベロリムス」群は19.6カ月だった。「オプジーボ」は奏効率も改善し、「エベロリムス」群が5%であったのに対し25%を達成。4人に1人の患者で奏効が認められたとしている。

オプジーボが、進行期腎細胞がん患者を対象とした第3相試験において、優れた全生存期間を示す - ブリストル・マイヤーズ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20150928.pdf