皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデス治療薬
サノフィから、2015年9月7日より皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデス治療薬「プラケニル(R)錠200mg」(一般名:ヒドロキシクロロキン硫酸塩、以下、プラケニル(R))が発売された。同剤は効能・効果において「皮膚エリテマトーデス」が認められた日本初の薬剤となる。
プラケニル(R)
プラケニル(R)は、4‐アミノキノリン類に属し、日本では過去に抗マラリア薬などとして販売されていたクロロキンと作用機序および化学構造が類似している薬剤。
しかしながら、組織に対する親和性がクロロキンと比較して弱く、クロロキンの副作用のひとつである網膜障害の発現率も、ヒドロキシクロロキンでは相対的に低いとされており、抗炎症作用、免疫調節作用、抗マラリア作用がある。
同剤は、欧米において皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデスの治療ガイドラインで、標準的な治療薬として用いられているが、同剤は今まで日本において、未承認薬であったため、医師が個人輸入して治療に用いていた。今回の発売によって、皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデスの世界的な標準治療が、日本でも可能となった。
皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデス
皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデスは、全身性炎症性病変を特徴とする自己免疫疾患。皮膚エリテマトーデスの罹患人口に関する日本での疫学調査はなされていないが、全身性エリテマトーデスと同程度の患者数が存在していると考えられている。
(画像はニュースリリースより)

サノフィ ニュースリリース(日経プレスリリース)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=395474&lindID=4サノフィ
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/ja/index.jsp