提携を通じて新薬の研究開発を推進する共同事業体
2015年9月14日、武田薬品工業株式会社は、同社が「WIPOリサーチコンソーシアム(以下、WIPO Re:Search)」(主催:世界知的所有権機関)に加盟したことを明らかにした。
「WIPO Re:Search」は、「顧みられない熱帯病(NTD)」であるマラリア、結核の治療薬・ワクチン・診断薬の研究開発を促進させるための共同事業体だ。
同社がどういったアセットを提供し、どういった支援を行うかについては、今後、同コンソーシアムのニーズを踏まえつつ、決定していくとしている。同社は既に、日本政府や他の製薬企業とともに、「WIPO Re:Search」の活動に対して資金援助を行っているという。
開発途上国における保健医療分野の基盤強化を目指す
「WIPO Re:Search」は、2011年に世界知的所有権機関(WIPO)とBIO Ventures for Global Health(BVGH)により共同で設立された組織だ。
メンバーである大手製薬企業や政府機関から、化合物や専門知識といったノウハウの無償提供を受け、革新的な治療薬等の研究開発を促進している。
「WIPO Re:Search」が管理するデータベースは公開されており、NTDの治療薬、ワクチン、診断薬の研究開発を行う適格な研究機関・非営利研究者による利用が許可されている。

武田薬品工業株式会社 プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2015/20150914_7128.html