共同開発契約を締結
株式会社三和化学研究所(以下、三和化学研究所)と宇部興産株式会社(以下、宇部興産)は、2015年9月9日、難治性そう痒症の治療薬を共同開発することについて基本合意に達したと発表した。
三和化学研究所は、主に糖尿病、腎疾患領域でアンメット・メディカル・ニーズに対応する創薬を行っている。
宇部興産は、自社または共同研究による「自社医薬」と原体・中間体の製造受託による「受託医薬」の両面で医薬事業を推進している。
難治性そう痒症に有効な治療薬を
両社は開発コード「SK-1405」を共同研究で発見し、難治性そう痒症を適応症とした第I相試験にすでに着手している。
このたびの共同開発契約の締結により、製造販売承認を取得するまで、日本での開発に協力して取り組むことを取り決めた。
そう痒はアトピー性皮膚炎・慢性肝疾患・慢性腎不全に付随して発症するもの。特に、抗ヒスタミン薬などの治療薬が効かないそう痒を難治性のそう痒症としている。
慢性的なかゆみが生じる難治性の場合、患者のQOLが低下する点と治療満足度が低い点が課題である。両社は「SK-1405」が同疾患の有効な治療薬となることを期待している。

株式会社三和化学研究所・宇部興産株式会社 プレスリリース
http://www.skk-net.com/