T細胞受容体を解析する技術
オンコセラピー・サイエンス株式会社は、平成27年9月7日、製薬企業、医療機関、研究機関などの研究用として、T細胞受容体(TCR)解析サービス事業を開始することを発表した。
TCR 解析サービスは、シカゴ大学医学部の中村祐輔研究室が開発した「次世代シーケンサーを用いてT細胞受容体(TCR、T Cell Receptor)を解析する方法」を導入しており、がん免疫療法では最先端の技術となる。
新事業で実施すること
このTCR解析技術でT細胞の数百万~一千万種類に匹敵する情報を得ることができ、血液、がん組織、腹水・胸水に含まれているT細胞のモニタリングが可能になる。
さらに、T細胞受容体またはB細胞受容体のDNA配列を決定してT細胞、B細胞の特徴を調べる他、自己免疫疾患や薬剤・食物アレルギー、感染症を発症時の免疫細胞の変化を調べるなどの応用が考えられる。
同社はワクチン事業に応用して、ワクチン療法の提供や治療経過のモニタリングも行っていく考えである。
このたびの新事業の取り組みには、ラボ改修費用や次世代シーケンサーなどのTCR解析用装置の購入費用など、9,500万円を支出している。
(画像はプレスリリースより)

オンコセラピー・サイエンス株式会社 プレスリリース
http://www.oncotherapy.co.jp/