台湾・韓国で実施
オンコリスバイオファーマ株式会社は、台湾・韓国で開発している肝細胞がん患者を対象とするOBP-301(テロメライシン)のPhase I/II臨床試験で、最大用量を投与する段階(Cohort 3)に移行することを平成27年8月19日に決定した。
肝細胞がんの治療法は手術、ラジオ波焼灼術と肝動脈化学塞栓術などの局所治療が主流で、既存治療に抵抗性を持つ肝細胞がん患者に対しては第一選択薬にネクサバール錠が使用される。しかし、十分な効果を得られない患者も多いことから新たな治療薬が求められている。
新たな局所療法として開発
同社は、がん細胞に局所投与したテロメライシンの安全性と探索的な抗腫瘍効果を検討するため、最低用量(Cohort 1)の投与を平成26年11月に開始した。
平成27年8月18日に台湾・台北市でデータ安全性モニタリング委員会が開催され、中間用量(Cohort 2)の投与について安全性、有効性が評価され、その判断に基づきこのたびの移行となった。
同社は最大用量の投与を平成27年中に完了させ、テロメライ シンを肝細胞がん治療の新規治療薬とすることを目指す考えである。

オンコリスバイオファーマ株式会社 プレスリリース
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