コ・プロモーション契約締結
2013年10月22日、塩野義製薬株式会社とニプロ株式会社は、現在塩野義製薬が発売中の抗インフルエンザ治療薬「ラピアクタ」の国内におけるコ・プロモーション契約を締結した。
ラピアクタとは
ラピアクタは塩野義製薬が2007年にアメリカのBioCryst社から導入し、国内で開発した抗インフルエンザ治療薬として、2010年1月から世界で初めて販売を開始した点滴注射用製剤である。
点滴という方法を用いて、確実に投与することによって、迅速かつ優れた解熱効果がある。そのためにより積極的な症状の回復を指向する外来患者の第一の選択肢とする薬としてインフルエンザ感染症の治療に適していると考えられる。ラピアクタのセールスポイントである、迅速で確実な解熱効果を多くの患者に実感できるように努力をしてきた。
コ・プロモーション契約の狙い
今回、一般診療施設、特に小児科や耳鼻咽喉科での取り組みをより強化し、インフルエンザ感染症に罹患した多くの患者に届けるために、両社で協力する運びとなった。
両社はニプロが輸液、注射シリンジなどの医療機器や医薬品などの事業展開を行っており、一方の塩野義製薬はフィニバックスやフロモックスをはじめとする抗生物質の販売を通じ、感染症領域における豊富な経験を持っていることから、互いの強みを同じ領域で発揮することによって、ラピアクタのプロモーション効果を相乗的に高めることができる。
塩野義製薬とニプロは、インフルエンザ感染症の治療の新たな選択肢として、注射製剤であるラピアクタのコ・プロモーションを通じて密接な協力関係を築くこととする。契約内容は非公表であるが、本契約による両社の販売および利益面での影響は小さいものと考えられる。

塩野義製薬株式会社
http://www.shionogi.co.jp/