抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤
田辺三菱製薬株式会社は、8月24日、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤「レミケード点滴静注用100」について、ベーチェット病の効能・効果で一部変更承認を取得したと発表した。
今回同剤が取得した効能・効果の一部変更承認は、既存治療で効果不十分な腸管型ベーチェット病と、神経型ベーチェット病、そして血管型ベーチェット病についてのもの。
有効な治療薬が求められていた
ベーチェット病は、急性炎症性発作を繰り返すことを特徴とする全身性の炎症疾患。口腔粘膜のアフタ性潰瘍や皮膚症状、眼のぶどう膜炎や外陰部潰瘍を主症状とする。
主症状以外にも、深い潰瘍を特徴として緊急手術を要することもある腸管型、認知症・精神症状・運動失調が進行することもある神経型、そして形成された血栓の破裂が生命の危機を呼ぶこともある血管型は、特に有効な治療薬が求められていた。
販売体制の構築に努める
「レミケード」は、ベーチェット病においては難治性網膜ぶどう膜炎の適応を2007年に取得していたが、今回の承認取得でより広い病態をカバーできるようになった。
田辺三菱製薬は今後も、同剤の適正使用推進ならびに市販後調査による安全性・有効性情報の収集を徹底し、安心して使用できる販売体制の構築に努めるとしている。

「レミケード点滴静注用100」腸管型・神経型・血管型ベーチェット病の承認取得について - 田辺三菱製薬株式会社
http://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php