アストラゼネカのグローバルバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューン
アストラゼネカは、グローバルバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンとInovio Pharmaceuticals(以下、Inovio)がライセンス契約を締結し、共同開発を実施すると発表した。Inovioは、米国に拠点を置くがんおよび感染症のDNAベースの免疫治療に関する開発を行っているバイオテクノロジー企業。
ライセンス契約概要
今回の契約によって、メディミューンはヒトパピローマウイルス(HPV)16型および18型感染が原因のがんをターゲットとするInovioのINO-3112の独占的権利を取得する。
HPV16型および18型感染は、子宮頚がんの前がん病変および子宮頚がん原因の70%超を占めるとされており、INO-3112は、HPV16型および18型感染誘因腫瘍を破壊するキラーT細胞を活性化することで抗腫瘍効果を発揮する。
現在、Inovioは子宮頚がんならびに頭頸部がんを対象に第I/II相臨床試験を実施しているが、メディミューンもHPV誘因がんを対象に、自社パイプラインの特定の免疫治療分子とINO-3112の併用試験を実施するとしている。
なお、メディミューンはInovioに対し、2,750万ドルの契約一時金ならびに最大総額7億ドルの開発・商業化マイルストーン達成に対する支払いを今後行い、すべての開発費用を負担する。
そして、メディミューンとInovioはより幅広く提携し、Inovioの既存パイプラインには未だ含まれていない新規DNAベースのがんワクチン製品(最大2品目)についても開発を進める予定だ。

アストラゼネカ ニュースリリース
http://www.astrazeneca.co.jp/media/pressrelease/メディミューン
https://www.medimmune.com/Inovio
http://www.inovio.com/