加齢黄斑変性等の眼疾患の治験用として
株式会社ヘリオスは、共同開発パートナーの大日本住友製薬株式会社が京都大学iPS細胞研究所のiPS細胞ストックから再生医療用iPS細胞の親株を受領したことを2015年8月6日に発表した。
同社は加齢黄斑変性等の眼疾患を対象に、iPS細胞由来網膜色素上皮細胞(RPE細胞)を用いた共同開発を国内パートナーである大日本住友製薬株式会社とともに行ってきた。
今回、京都大学iPS細胞研究所から供給されたiPS細胞株は、日本人に最多の免疫タイプ(HLA)に免疫拒絶反応が低いとされている。同研究所では、健常人のボランティアから提供された細胞を元に作製し、再生医療等製品用としての品質評価を経て準備したものである。
研究開発のマイルストンに
同社らは、加齢黄斑変性の治験準備において、再生医療用iPS細胞を前提にしたスケジュールを立てていた。今後は、受領したiPS細胞を培養・分化誘導して、治験と商用生産に用いるRPE細胞の作製を進めていく。
同社はiPS細胞の受領を研究開発のマイルストンと受けとめ、今後の共同開発が大いに進展することを期待している。

株式会社ヘリオス プレスリリース
http://v4.eir-parts.net/京都大学iPS細胞研究所・再生医療用iPS細胞ストックプロジェクト
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/research/stock.html