共同研究契約を締結
オンコリスバイオファーマ株式会社は、国立大学法人鹿児島大学との共同研究契約を平成27年7月28日に締結し、同大学難治ウイルス病態制御研究センターの馬場昌範教授の研究グループとともに、B型肝炎ウイルス(HBV)に対する新規の感染症治療薬の創製に取り組む。
両者はHBV感染症治療薬を開発するに当たり、新規化合物を独自に入手し、抗HBV評価システムでこれより候補化合物の選別を図ると同時に、高活性の化合物の絞り込みを行っていく。
求められる新規治療薬
HBVの感染者は国内に推定で約140万人とされる。世界的にはアジアを中心に感染が広がっている状態で、24,000万人が感染しているという。
主な治療法として核酸アナログ製剤とインターフェロンが用いられているが、HBVの再発から慢性肝炎や肝硬変、さらに、肝臓がんに進行する可能性が高い。治療薬の長期服用による副作用で腎毒性やうつ症状の併発もあり、新規治療薬が待たれている。
現在、オンコリスバイオファーマは肝細胞がんを対象にした腫瘍溶解ウイルスOBP-301(テロメライシン)を開発中である。
肝細胞がんは肝臓がんの大部分を占めるため、同社では、このたびの肝臓がんの病原、HBV感染症に対する治療薬の開発が、肝細胞がんの治療や肝臓がんの発生の抑制に寄与することを期待している。

オンコリスバイオファーマ株式会社
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