液状製剤について申請
JCRファーマは、主力商品である遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤、グロウジェクト(R)について、新規剤形として液状製剤を厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表した。
グロウジェクト(R)
グロウジェクト(R)は、1993年に製造販売承認を取得し、主に成長ホルモン分泌不全による低身長の子供に対して用いられている。
成長ホルモンは、脳下垂体から血液中に分泌されるホルモンのことで、小児期は身体を成長させ、大人になってからは、身体の代謝を調節する大切な機能が備わっている。子供の患者が多いことや一般的に投与期間が10年以上の長期にわたることなどから主に大病院や専門医院で使われる製品となっている。
適応症は成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群による低身長、成人成長ホルモン分泌不全症、SGA性低身長症。
患者のQOL向上のために
成長ホルモン治療は、患者自身もしくは自分自身で投与できない小さな子供の場合には、その親族がほぼ毎日自宅で投与する在宅注射が必要だ。JCRファーマでは患者のニーズに合わせた3種類の注入器を取りそろえている。
従来の剤形は凍結乾燥製剤であり、溶解に手間がかかるため、患者のQOLの向上を考慮し、利便性が高い液状製剤を開発。今回の申請に至った。また、同社ではこの液状製剤に対応する専用注入器の開発や持続型成長ホルモン製剤の開発も進めている。

JCRファーマ ニュースリリース
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