テスト販売を経て、全国発売へ
田辺三菱製薬株式会社は、過敏性腸症候群(IBS)再発症状改善薬「セレキノンS」(要指導医薬品)について、8月3日より全国に向けて出荷を開始すると発表した。
同剤は、OTC医薬品としては日本初のIBS再発症状改善薬。昨年7月より九州・沖縄地区限定でテスト販売されていたが、今後は全国の薬局やドラッグストアにて販売される。
IBS、すなわち過敏性腸症候群
IBSは、腸に器質的な病変が無いにも係わらず、腹痛や腹部不快感を伴う下痢や便秘などの便通異常が慢性的に繰り返される疾患。原因としてはストレスなどが考えられており、日本では成人の有病率が10~15%ともいわれている。多くの人が病識を持たないため受診率が低く、繰り返す症状に悩まされているという。
同社が行ったIBS患者を対象とした調査では、IBSに伴う日常生活への影響として「仕事への悪影響」や「気分が落ち込む」といった回答が上位に挙がった。このような状態が更にストレスとなって症状悪化のスパイラルに陥り、QOL(生活の質)が著しく低下すると、同社は見なしている。
いずれの病型のIBSにも効果を発揮
「セレキノンS」は、消化管運動調律剤トリメブチンマレイン酸塩を有効成分とする薬剤。腸管運動が亢進している時は抑制し、低下している時は亢進させるというユニークな作用で、腸の動きを正常化する。下痢型・便秘型・混合型いずれの病型のIBSに対しても効果を発揮するとしている。
同社は今後も、薬剤師へのサポートやブランドサイトを通じて、同剤の適正使用について情報発信を行うとしている。
(画像はプレスリリースより)

過敏性腸症候群(IBS)の再発症状改善薬 「セレキノンS」(OTC医薬品)8月3日から全国で販売開始 - 田辺三菱製薬株式会社
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