まずはドイツから
参天製薬株式会社は、「Ikervis」(一般名:シクロスポリン)(以下、アイケルビス点眼液)が、成人患者において人工涙液等で効果が不十分なドライアイに伴う重度の角膜炎を適応症として、ドイツにて販売することを発表した。
アイケルビス点眼液は、成人ドライアイ患者における重度の角膜炎を適応症とした欧州初の医療用治療剤となり、欧州各国においても、順次発売が予定されている。
アイケルビス点眼液
同剤は、フランスの製薬会社ノバガリ・ファーマ(現サンテン・エス・エー・エス)が開発。乳化した点眼剤に正電荷を付加して負電荷を帯びた眼表面への滞留性と眼内移行性を高めることで、薬効持続時間を延長させる「ノバソーブ」と呼ばれるドラッグデリバリーシステム技術を使用した世界初の医療用眼科薬でもある。
今回の承認は、アイケルビス点眼液について、ドライアイに伴う重度の角膜炎に対するシクロスポリンの有効性と安全性を検証する欧州での第III相臨床試験の結果に基づいている。
国内の医療用眼科薬市場において、業界1位のシェアを誇る同社は、今後も眼科領域におけるリーディング・カンパニーとして、未充足ニーズを満たす価値ある製品やサービスの提供を通じて、社会へ貢献していきたいとしている。

参天製薬株式会社 ニュースリリース
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