両社折半出資による合弁会社を設立
協和キリン富士フイルムバイオロジクス株式会社は、7月24日、抗VEGFヒト化モノクローナル抗体製剤「ベバシズマブ」のバイオシミラー医薬品「FKB238」について、英AstraZeneca plc(以下「アストラゼネカ社」)との提携を発表した。
両社は同日、「FKB238」の開発・販売について、両社折半出資による合弁会社を設立する契約を締結している。
画期的な生産プロセスを創出
協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、バイオシミラー医薬品の開発・製造・販売会社として、富士フイルム株式会社と協和発酵キリン株式会社が2012年3月に設立。富士フイルムが写真フィルムなどの事業で長年培った高度な技術と、協和発酵キリンがバイオ医薬品の研究・開発・製造で蓄積してきたノウハウを融合させ、バイオシミラー医薬品の画期的な生産プロセスの創出やコスト低減を行っている。
同社は現在、関節リウマチなどに高い治療効果を持つヒト型抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体製剤「アダリムマブ」のバイオシミラー医薬品「FKB327」と共に、「FKB238」の開発も進めている。
「FKB238」の世界的な開発と販売に取り組む
今回の提携で設立された合弁会社は、協和キリン富士フイルムバイオロジクスがこれまで行ってきた「FKB238」の開発データを基に、アストラゼネカ社が持つがん領域での開発と販売に関するノウハウを活かし、「FKB238」の世界的な開発と販売に取り組むとしている。
協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、「FKB238」に関する権利を新会社へ移行。対価として、一時金4500万ドルを受け取るとしている。

「ベバシズマブ」のバイオシミラー医薬品の開発・販売で提携し、合弁会社を設立 - 富士フイルム株式会社
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/