糖尿病治療の課題
塩野義製薬株式会社は、糖尿病治療に取り組む患者をサポートするスマートフォン用アプリ「毎日の糖尿病治療のために わたしケア」の提供を2015年6月23日に開始した。
同社は、2013年10月に糖尿病患者の意識と行動調査「T-CARE Survey」を、2015年1月に糖尿病患者と医師の治療と行動に関する意識調査「T-CARE Survey 2」を実施し、糖尿病治療に3つの課題があることを明らかにした。
第1は、糖尿病治療の継続に必要な前向き治療意識が希薄なことで、対策として「病状の理解」と「治療効果の認識」を挙げる。第2は、糖尿病患者には「しっかり治療模範タイプ」や「疾患放置タイプ」など5つのタイプがあり、それぞれに異なるアプローチが必要なこと。
第3は、患者と医師の間に意識の差があり、その意識差や理解の差を埋めるための対策が治療上、重要であること。
課題を解決するコンテンツ
スマートフォンアプリ「わたしケア」には、3つの課題を解決する「タイプ別判定」「学習」「記録」のコンテンツを搭載し、患者が“きっちり・前向きに”治療に取り組める内容になっている。
「タイプ別判定」は、患者を4タイプに分類し、アプリの監修者、寺内康夫医師(横浜市立大学糖尿病内科学教授)がタイプ別にアドバイスする。
「学習」では、病気・治療法について「ビギナーコース」と「マスターコース」の段階別の知識を習得できる。理解度をチェックする「習得テスト」もあり、医師と患者の意識や理解の違いを埋める助けになる。
「記録」では、血圧・体重の基礎データ、運動・食事に関しての自己評価、気になる症状を記録する「毎日の記録」と、血糖値やHbA1c、コレステロールと中性脂肪等のデータを記録する「診察時の記録」がある。病状への理解や治療効果の認識を高めることに役立つ。
(画像はプレスリリースより)

塩野義製薬株式会社 プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/