高い造影効果
バイエル薬品株式会社は、非イオン性MRI用造影剤「ガドビスト静注1.0mol/L」(以下、ガドビスト)を発売した。
造影剤としての性能の良さに加えて、同社初のプラスチック製プレフィルドシリンジの採用と、医療用医薬品で初めてのカラーユニバーサルデザイン認証を取得したパッケージデザインも注目される。
ガドビストは、磁気共鳴コンピューター断層撮影における脳・脊髄造影と躯幹部・四肢造影に有効な第二世代のMRI用造影剤で、100カ国以上で承認されている。
現在、国内で使用されている細胞外液性ガドリニウム造影剤と比べると、濃度当たりの造影能を示す数値(r1値)が約20%高い。また、濃度も2倍となる1.0mol/L製剤であるため、造影効果に優れている。
形状と配色に配慮
今回、採用したプラスチック製プレフィルドシリンジは透明性と耐圧性が高く、注入しやすさを意識した製品となっている。また、フランジ部分の形状は指にかかりやすく、力を入れやすくした。これらは医師向けの調査により、同社が配慮すべき点と判断した結果である。
カラーユニバーサルデザイン(CUD)認証マークを取得したパッケージでは、配色を重視している。容量ごとにシリンジのイラストの色を変えることで、剤形の取り間違いによる誤投与を防ぐ目的がある。
(画像はプレスリリースより)

バイエル薬品株式会社 プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/