ジェノタイプ1型C型慢性肝炎治療薬として
ギリアド・サイエンシズ(以下、ギリアド)は、ジェノタイプ1型C型慢性肝炎治療薬「ハーボニー(R)配合錠」(以下、ハーボニー(R))の製造販売承認を取得したと発表した。一般名は、レジパスビル・ソホスブビル配合剤。適応は、ジェノタイプ1型C型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善。
ハーボニー(R)
ハーボニー(R)は、NS5A阻害薬レジパスビルと核酸型NS5Bポリメラーゼ阻害薬ソホスブビルの配合剤で1日1回1錠、12週間経口投与する。ギリアドは、ソホスブビルについて、すでに「ソバルディ錠(R)400mg」として、2015年3月に製造販売承認を取得している。
C型慢性肝炎患者の多くが、ジェノタイプ1型C型肝炎ウイルス感染者
肝炎情報センターによると、100万人を超す日本のC型慢性肝炎患者の7割から8割がジェノタイプ1型C型肝炎ウイルスに感染しているとされている。
国立研究開発法人国立国際医療研究センター肝炎免疫研究センター教授の溝上雅史氏は「ハーボニー(R)は、患者によっては投与が困難で忍容性も低い場合のあるインターフェロンとリバビリンの投与が不要となり、ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎患者の多くが1日1回1錠の経口剤による12週間の投与での治療を可能となる。」と語っている。

ギリアド・サイエンシズ ニュースリリース
http://www.gilead.co.jp/~/media/japan/pdfs/