医薬品の安定供給を図る
大塚倉庫株式会社(以下、大塚倉庫)は、医薬品の安定供給の体制を構築するため、株式会社陽進堂(以下、陽進堂)との共同物流を開始すると2015年7月6日に発表した。
大塚グループの医薬品等の物流を手がける大塚倉庫は、医療用医薬品メーカーの陽進堂とは競合する部分があったが、今回、物流において業務提携することで、企業枠を超えた共同物流の仕組みを設計していく。
同社は、医薬品の保管倉庫を分散し、BCP(事業継続計画)に対応した専用倉庫を新設するなど、医薬品を安定供給する仕組みの構築に取り組んできた。
しかし、物流業界の人手不足やトラックの不足が深刻化する状況があることから、医薬品メーカーが個々に行ってきた物流の仕組みに替えて、今後は他社間との共同物流が必要になってくるという予測を立てた。
医薬品の大型物流網が誕生する
今後、両社は、大塚グループが食品・飲料・医薬品・日用品で行っている共通プラットフォームを活用した共同物流を展開する。
今回の業務提携の結果、大塚倉庫は国内医薬品物流シェアの約4分の1(26%)以上を占めることになる。同社は、この医薬品大型物流網により医薬品の安定供給が実現するととらえている。

大塚倉庫株式会社 プレスリリース
http://www.otsukawh.co.jp/