「消毒液」と「消毒用アプリケータ」
株式会社大塚製薬工場は、7月6日、外皮用殺菌消毒剤「オラネジン」の製造販売承認を取得したと発表した。
製造販売が承認されたのは、「オラネジン消毒液 1.5%」「オラネジン液 1.5%消毒用アプリケータ 10mL」「オラネジン液1.5%消毒用アプリケータ 25mL」の各剤形。
抵抗性を示す細菌にも強い殺菌力
外皮用消毒薬は、術後の感染防止対策に重要な役割を担っている。しかし近年、その外皮用消毒薬に抵抗性を示す菌が報告されるようになった。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、緑膿菌などがそうだ。これらの菌にも効果を示す新たな外皮用消毒薬の開発が、望まれていた。
「オラネジン」は、オラネキシジングルコン酸塩を有効成分とする、新規ビグアナイド系殺菌消毒薬。一般細菌のみならず、外皮用消毒薬に抵抗性を示す細菌に対しても強い殺菌力を持つ。特に、グラム陽性菌には強い殺菌力と速効性を有することを確認されている。
医療現場での活用を考慮
今回製造販売が承認された「オラネジン」の各剤形は、新たな外皮用消毒薬としてそれぞれ特徴を持つ。
「オラネジン消毒液 1.5%」はプラスチックボトルに充てんすることで、「オラネジン液 1.5%消毒用アプリケータ 10mL」と「オラネジン液1.5%消毒用アプリケータ 25mL」は簡便かつ衛生的な塗布を可能にしたことで、医療現場での活用を考慮している。

大塚製薬工場 外皮用殺菌消毒剤「オラネジン」 製造販売承認 取得 - 株式会社大塚製薬工場
http://www.otsukakj.jp/pdf/pdf-14361636660.pdf