FXa阻害剤の抗凝固作用を中和
2016年4月5日、第一三共株式会社(以下「第一三共」)は、Portola Pharmaceuticals社が開発中の抗凝固剤の中和剤Andexanet alfaを、日本で共同開発する提携契約の締結について発表した。
Andexanet Alfa
Andexanet alfaは、リクシアナ(一般名:エドキサバントシル酸塩水和物)を含むFXa(活性化血液凝固第X因子)阻害剤の抗凝固作用を中和する機能があり、米国においては承認申請されている。
重要部位の出血の管理及び緊急手術時の抗凝固作用の中和などを目的として、近年、中和剤の開発が重要となっているが、FXa阻害剤の抗凝固作用を特異的に中和する薬剤は、現在のところ存在していない。
リクシアナ
リクシアナは、第一三共が創製した経口FXa阻害剤で、血管内で血液凝固に関与するFXaを選択的、可逆的かつ直接的に阻害する。
国内では、「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」の適応で販売された後、「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」及び「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制」の両適応症で、2014年9月26日に承認を取得している。

第一三共株式会社 ニュースリリース
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