マイケル・J・フォックス財団 パーキンソン病研究機関より
ラクオリア創薬は、米国ヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センター(以下、VCU)による、5-HT4部分作動薬(以下、RQ-10)のパーキンソン病患者における安全性と有効性の検討を目的とした医師主導治験に対して、マイケル・J・フォックス財団 パーキンソン病研究機関(以下、MJFF)より、助成金を受け取ることを明らかにした。金額は、3年間で総額86万8,000ドル。
RQ-10
RQ-10は同社が見いだした新規セロトニン5-HT4受容体部分作動薬。同じメカニズムを持つ従来の薬剤と比較し、極めて高い活性と選択性を持つ。前臨床試験にでは、RQ-10は明確な消化管運動および胃排出の亢進作用を示し、かつ従来の課題であった心血管系副作用がないことも確認されている。
また、英国において実施された第I相臨床試験では、健康成人におけるその胃排出促進効果と高い安全性を確認されてる。そのことから、RQ-10が安全性と治療効果の高い消化管運動機能改善薬として、期待できるとしている。
パーキンソン病患者には、合併症として胃不全麻痺や便秘などの消化器疾患があり、同社とVCUは、2014年5月にRQ-10のパーキンソン病患者に併発する胃不全麻痺に対する共同研究契約を締結していた。なお、今回の助成金の対症となる医師主導治験については、まもなく開始する予定となっている。

ラクオリア創薬 ニュースリリース
http://www.raqualia.co.jp/rq-cms/