慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬2種の販売権を移管
ノバルティス ファーマ株式会社は、自社が製造販売を行っている慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)の治療薬である「ウルティブロ吸入用カプセル」と「シーブリ吸入用カプセル50 µg」の販売権をMeiji Seika ファルマ株式会社に委ねることを発表した。
両社のパートナーシップの強化
この移管決定に伴い、
「ウルティブロ」においては2016年7月1日以降、「シーブリ」においては2017年1月1日以降、製造販売はノバルティス ファーマ、販売はMeiji Seika ファルマ(ノバルティス ファーマ、プレスリリースより)
が行うこととなった。
ただし、両社は2016年2月1日から両製品の共同プロモーションを行っており、移管後も共同で販売促進を実施すると発表した。
これによって、ノバルティス ファーマとMeiji Seika ファルマは、両社のパートナーシップ強化を行い、「ウルティブロ」と「シーブリ」両製品を適正に使用するための情報をより速く広範囲に提供することを目指している。
COPDと治療薬について
COPDとは、慢性呼吸器疾患のひとつであり、たばこの煙などの有害物質を長きにわたって吸入しつづけることで発症する肺疾患である。進行性の病気であり、咳や痰といった症状から、やがては呼吸不全を引き起こすとされる。
上述した「ウルティブロ」は2013年11月、「シーブリ」は2012年11月に発売されたCOPD治療薬であり、症状に対して長時間作用する抗コリン薬である。

ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/2016/pr20160401.html