特定疾患のPAH
グラクソ・スミスクライン株式会社(以下、GSK)は、2016年4月6日付で厚生労働省から、同社の肺動脈性肺高血圧症治療薬「静注用フローラン(R)0.5mg」および「静注用フローラン(R)1.5mg」について新たな専用溶解液の承認事項一部変更の承認を取得したことを明らかにした。
肺動脈性肺高血圧症(Pulmonary Arterial Hypertension、PAH)は肺血管抵抗の上昇により高くなった肺動脈圧が心臓に負担をかけ心不全にまで至る進行性の疾患で、1998年に特定疾患の指定を受けている。原因、治療法とも明らかにされていない。
これまで、発症後に治療を施さないと予後不良となり、成人で未治療の生存期間は平均で2.8年であったが、近年、治療薬が改良されて予後に改善が見られるようになっている。
患者の負担を軽減
このたびの新たな「フローラン(R)」専用溶解液は、処方の変更により溶液の安定性を向上させた。その結果、患者が保冷剤を携行する必要がなくなり、調製の回数を減らすことにもつながっている。
GSKは、「フローラン(R)」専用溶解液の承認取得を受けて、今後、「フローラン(R)」が患者の負担を軽減する使いやすい薬剤となることを期待している。

グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリース
http://jp.gsk.com/jp/