交換可能な約25万化合物ずつを、相互に交換・利用
2016年3月29日、アステラス製薬株式会社は、同社と田辺三菱製薬株式会社が化合物ライブラリーの相互利用に関する提携契約を締結したことを明らかにした。
今回の提携は両社における創薬研究の更なる加速を目的としており、両社独自の化合物ライブラリーへの相互アクセスを可能とすることで、新薬の種となる化合物の創出機会を増やしていくとしている。
具体的には2016年4月1日から5年間、それぞれが保有する化合物ライブラリーのうち、自社合成化合物を相当数含む交換可能な約25万化合物ずつを、相互に交換・利用する。
より幅広いHTSを実施可能に
今回の提携により、両社はより幅広いハイスループットスクリーニング(HTS:High Throughput Screening)を実施できるようになる。
HISは自動化されたロボットなどを用いて、非常に多数の化合物から創薬標的に反応する分子を高速で選抜するスクリーニング手法だ。
HTSによりリード化合物が得られた場合は、契約条件に従ってその化合物に基づく研究、開発及び商業化をすることも可能となっている。

アステラス製薬株式会社 プレスリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/post-237.html