家族性地中海熱を対象とした効能・効果、用法・容量追加へ
高田製薬は2016年3月24日に通風治療剤コルヒチン錠0.5mg「タカタ」について、「家族性地中海熱」の効能・効果、用法・容量追加へ向けた公知申請を行ったことを発表した。
コルヒチン
コルヒチンはユリ科のイヌサフランの種子や球根に含まれるアルカロイド。現在は主に痛風に用いられる。白血球が関節内に集まるのを抑制する作用があり、この作用が痛風における疼痛抑制と抗炎症に対し効果があるとされている。
同剤は、小児リウマチ学会及び日本リウマチ学会からの効能・効果追加要望により、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議で公知申請の該当性に係る報告書が作成された。その後薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で公知申請を行うことに支障が無いという事前評価を得ている。その結果を受けて同社は今回の公知申請を行っている。
家族性地中海熱
家族性地中海熱は、地中海沿岸部居住者の子孫に最も多く見られる発熱や腹膜炎の反復性発作を特徴とする遺伝性疾患。時には胸膜炎や皮膚病変、関節炎、また極めて少ないケースではあるが心膜炎を伴うこともあり、その結果腎不全に至ることも。

高田製薬 ニュースリリース
http://www.takata-seiyaku.co.jp/topics/20160324.pdf