開発加速と価値最大化を目指す
エーザイ株式会社は、3月31日、同社が開発中の抗がん剤「E7777」について、欧米と一部新興国における権利をDr. Reddy's Laboratories Ltd.(以下「Dr. Reddy's社」)に譲渡したと発表した。
両社は、日本とアジアを除く全世界における同剤の独占的な開発および販売権を譲渡する契約を締結。同剤の開発加速と価値最大化の実現を目指すとしている。
日本では臨床第2相試験が進行中
「E7777」は、インターロイキン2(IL-2)の受容体結合部分とジフテリア酵素の融合タンパク製剤。細胞表面上のIL-2受容体と特異的に結合し、細胞内に移行したジフテリア毒素がタンパク質合成を阻害する。
同剤は現在、日本において、皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)および末梢性T細胞リンパ腫を対象とした臨床第2相試験が進行中。米国においては、CTCLを対象とした臨床第3相試験が準備されている。
革新的な薬の提供を目指すDr. Reddy's社
Dr. Reddy's社は、革新的な薬の提供を目指す総合製薬企業。胃腸・心疾患・糖尿病・がん・疼痛・抗感染症薬を主な治療領域として、原薬やバイオシミラーなどを提供している。
今回締結された契約に基づき、エーザイは「E7777」について日本とアジアにおける開発と販売を行う。Dr. Reddy's社は、その他の地域における開発と販売を行うことになる。

自社開発中の抗がん剤「E7777」欧米と一部新興国における権利をDr. Reddy's Laboratoriesに譲渡 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201621.html