新規抗てんかん剤「フィコンパ」承認取得
2016年3月28日、エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は、自社創製の新規抗てんかん剤「フィコンパ」(一般名:ペランパネル水和物)が、日本国内で、「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)及び、強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法」の効能・効果で、承認を取得したと発表した。
背景
てんかん患者数は、日本で約100万人、世界中で約6,000万人と報告されており、患者の約3割が既存の抗てんかん剤による発作の十分なコントロールができていない。
強直間代発作は最も一般的かつ重篤な発作型の一つであり、てんかん全体において約2割を占める。突然意識喪失を生じ、意識障害に至る重篤な経過をたどることから、日常生活上の支障が大きいことが知られており、てんかんの中でも極めて重篤な発作型の一つである。
「フィコンパ」
「フィコンパ」は、エーザイ筑波研究所で創製された1日1回投与の錠剤の抗てんかん剤であり、グルタミン酸によるシナプス後AMPA受容体活性化を高選択的かつ非競合的な阻害により、神経の過興奮の抑制を行う。
また、12歳以上のてんかん患者の二次性全般化発作を含む、部分発作に対する併用療法として、海外でも欧米など45か国以上で承認取得しており、12歳以上の強直間代発作に対する併用療法についても欧米など35か国以上で適応拡大の承認を取得している。
(画像はニュースリリースより)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201616pdf.pdf