がん性疼痛管理の充実へ
2016年3月31日、第一三共株式会社(以下「第一三共」)は、国内グループ会社である第一三共プロファーマ株式会社が、麻薬性鎮痛剤「ヒドロモルフォン塩酸塩(一般名)」(国際一般名:hydromorphone hydrochloride)の経口剤(徐放及び即放性製剤)について国内製造販売承認申請を行ったことを発表した。
背景
ヒドロモルフォン塩酸塩製剤は、日本では未だ医薬品として承認されていないが、海外において80年以上販売されている「あへん系麻薬性鎮痛剤」であり、WHO(世界保健機関)のがん性疼痛治療のためのガイドライン等において疼痛管理の標準薬に位置付けられている。
開発開始から承認申請までの経緯
ヒドロモルフォン塩酸塩製剤は、欧米では使用が認められているが、国内では承認されていない医薬品等について、開発を促進することを目的として、厚生労働省が設置した「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において検討され、開発企業の募集が行われた薬剤である。
ムンディファーマ株式会社に開発要請されたが、協議の上、開発が第一三共が行うとの発表が2012年3月23日にされていた。

第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006423.html