院外処方が可能な投薬可能注射薬に
ノバルティス ファーマ株式会社は、3月31日、同社の乾癬治療薬「コセンティクス」が4月1日付で院外処方が可能な投薬可能注射薬になると発表した。
あわせて、同剤が「在宅自己注射指導管理料」が算定できる注射薬として3月31日に告示されたことも発表。この告示に伴い、同剤は4月1日より患者による在宅自己注射が可能となった。
IL-17Aの生物活性を中和する
「コセンティクス」は、選択的にインターロイキン-17A(IL-17A)へ結合し、IL-17Aの生物活性を中和するヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体。
IL-17Aは、乾癬の発症および維持に中心的な役割を果たすと考えられている炎症性サイトカインであり、乾癬に罹患した患者の皮膚に高い濃度で存在する。「コセンティクス」は、このIL-17Aへ結合することで、皮膚および関節の炎症を抑制すると考えられている。
乾癬患者の治療負担軽減に期待
関節症状が強い関節症性乾癬の患者は、運動機能が低下している。そのため、頻度の高い通院は難しい場合が多い。特に重症の乾癬患者は、皮膚症状が強い状態の時に外出することで精神的負担も感じているという。
今回「コセンティクス」は、15日以上の投与間隔を空けなくてはいけない薬剤として、初めて自己注射が認められた。このことにより、乾癬患者の治療負担軽減が期待されている。

乾癬治療薬「コセンティクス」在宅自己注射可能に - ノバルティス ファーマ株式会社
http://www.novartis.co.jp/news/2016/pr20160331.html