味の素製薬が国内で開発中の薬剤
味の素製薬株式会社と持田製薬株式会社は、3月18日、慢性便秘症治療薬「AJG533」について共同開発および共同販売に関する契約を締結したことを明らかにした。
同薬は、味の素製薬が国内で開発中の薬剤。今回締結された契約により両社は、同薬の開発・販売を共同で行うこととなる。
新たな経口便秘薬
便秘症は、世界各国で高頻度に認められ、特に女性と高齢者に多く見られる疾患。その多くは慢性化し、排便回数の減少に加えて硬便・残便感・腹部膨満感などの症状に悩まされるため、QOL低下にもつながる。
「AJG533」は、スウェーデンのアルビレオ社から導入された、新たな作用メカニズムを持つ経口便秘薬。胆汁酸の再吸収に係わる胆汁酸トランスポーターを阻害し、自然な排便を促す。現在、国内において、慢性便秘症を対象とした第3相臨床試験ならびに長期投与試験が実施されている。
慢性便秘症の治療選択肢の幅を広げる
両社は同薬について、味の素製薬が製造販売承認を取得した後、日本国内において同一製品名にて共同販売を行う。
両社は、既存薬にない特徴を備えた「AJG533」を提供することで、慢性便秘症の治療選択肢の幅を広げ、患者のQOL向上に貢献できるよう努めるとしている。

慢性便秘症治療薬 AJG533 の国内における共同開発および共同販売に関する契約締結のお知らせ - 持田製薬株式会社
http://www.mochida.co.jp/news/2015/pdf/0318.pdf