流通を田辺三菱製薬へ一本化
田辺三菱製薬株式会社と米国のヤンセン・バイオテック社は、3月10日、関節リウマチの治療薬「シンポニー皮下注50mgシリンジ(一般名:ゴリムマブ)」の日本国内における流通を、田辺三菱製薬に一本化すると発表した。
両社は、新たな戦略的コ・プロモーションを展開すべく、販売枠組み変更契約を締結。田辺三菱製薬への一本化は、4月1日をもって行われる。
通院の負荷を減らすことができる
「シンポニー」は、ヤンセン・バイオテック社(旧:セントコア・オーソ・バイオテック社)が創製した、皮下注射タイプのヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤。関節リウマチなど、TNFαが関与している炎症性自己免疫疾患に対する治療薬として、開発された。
関節リウマチは、長期間にわたり治療を継続する必要がある。そのため、通院回数や投薬などによる患者の負荷が、より少ない薬剤が望まれていた。同剤は、4週間に1回の投与により、通院の負荷を減らすことができる。
情報提供活動は両社が継続して実施
同剤は、米国では2009年4月、欧州では同年10月、関節リウマチのほか、乾癬性関節炎や強直性脊椎炎の適応で承認を取得。日本国内では田辺三菱製薬が、フェーズ2以降の開発をヤンセンと共同で行っていた。
今回の販売枠組み変更以降も両社は、「シンポニー」の情報提供活動を継続して実施するとしている。

関節リウマチ治療薬 「シンポニー皮下注50mgシリンジ」日本における販売枠組み変更のお知らせ - 田辺三菱製薬株式会社
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