薬剤の確実な服用可能に
武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)と大塚製薬株式会社(以下「大塚製薬」)は、武田薬品がヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤「ボノサップパック400、ボノサップパック800」(以下「ボノサップ」)および「ボノピオンパック」(以下「ボノピオン」)について、2016年2月26日、製造販売承認の取得を発表した。
2014年3月末に締結した、武田薬品と大塚製薬の酸関連疾患治療剤「タケキャブ錠」の国内共同プロモーション契約に基づき、両社が医療関係者に「ボノサップパック400」「ボノサップパック800」および「ボノピオンパック」の情報活動を実施し、酸関連疾患治療における医療ニーズへの貢献を目指す。
ヘリコバクター・ピロリ
ヘリコバクター・ピロリは、ヒトの胃内に存在する細菌のひとつであり、主に消化性潰瘍の発症への深い関与が明らかになっている。ヘリコバクター・ピロリの除菌は、主に消化性潰瘍の再発予防に有効であり、除菌後には再発率の低下が顕著なことから、患者にとって有用な治療法である。
ボノサップ・ボノピオン
ボノサップは、武田薬品が創製したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive Acid Blocker : P-CAB)と呼ばれる作用機構の、酸分泌抑制薬である「タケキャブ錠」(以下、タケキャブ)、「アモリンカプセル」(以下、アモリン)、「クラリス錠」の3剤を組み合わせた一次除菌用パック製剤である。
ボノピオンは、タケキャブとアモリン、および「フラジール内服錠」の3剤を組み合わせた二次除菌用パック製剤である。
ヘリコバクター・ピロリ除菌の際に用いる2剤の抗菌薬と、強力かつ持続的な酸分泌抑制作用を示すタケキャブを、1日服用分ずつ1シートにまとめることで、各薬剤を確実に服用可能になり、医療関係者の利便性向上も期待できる。

大塚製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/