世界初のホローファイバー(中空糸)型人工肺
2016年2月18日、テルモ株式会社は、同社が開発・販売している人工肺「キャピオックス」について、同社理事の深澤弘道氏らが、第62回大河内記念賞を受賞したことを明らかにした。
「キャピオックス」は1970年代に開発された世界初のホローファイバー(中空糸)型人工肺だ。安定したガス交換性能、小型化された構造が特長で、1987年には「キャピオックスE」、1993年には患者の負担を軽くするための小型化商品「キャピオックスSX」を発売。貯血槽、人工肺・熱交換器を一体化し、システム化に成功した。
発売以降は数量シェア国内52%(1位)、世界25%(2位)を占め、世界に広く普及している。
大河内賞の中でも最高位の賞
大河内賞は大河内正敏工学博士の功績を記念して設けられた賞で、生産工学、生産技術の研究開発など国内における学術の進歩と産業の発展に大きく貢献した功績を対象としている。
今回の受賞にあたっては、ホローファイバー型人工肺の開発により世界の心臓外科手術の発展に大きく貢献してきた点、人工肺で使用される高品質な中空糸膜を安定生産する独自技術が高く評価された。
(画像はプレスリリースより)

テルモ株式会社 プレスリリース
http://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/20160218/216