first-in-classの治療用抗体になりうる
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、2月10日、同社が開発を進めているヒト化抗ヒトDLK-1抗体に関する特許について、米国における特許付与の決定通知を受領したと発表した。
ヒト化抗ヒトDLK-1抗体は、first-in-classの治療用抗体になりうる可能性があると同社が考えている抗体。
顕著な抗がん活性を示すことを確認
今回特許を取得したヒト化抗ヒトDLK-1抗体は、肝臓がんを中心とする固形がんの細胞表面に発現している抗原であるDLK-1(Delta-like 1 homolog)を標的分子として結合し、がんの増殖を阻害するモノクローナル抗体。
DLK-1は、幹細胞や前駆細胞といった未熟な細胞の増殖や分化を制御すると考えられており、肝臓がんを初めとするいくつかのがんの細胞表面に発現し、その増殖に関与していることが発見されている。ヒト化抗ヒトDLK-1抗体は、既に複数のがん治療モデルで顕著な抗がん活性を示すことが確認されているという。
初めての特許付与決定
カイオム・バイオサイエンスは現在、ヒト化抗ヒトDLK-1抗体について日本や欧州を含む各国にて特許を出願している。今回の米国における決定通知受領は、この出願において初めての特許付与決定となる。
なお同特許は、ADT Therapeutics 社とのオプションライセンス契約下で評価を行っているLIV-1205に関連する特許のひとつ。今後の知財戦略を強化するものと、カイオム・バイオサイエンスはしている。

ヒト化抗 DLK-1 抗体に関する米国特許付与決定についてのお知らせ - 株式会社カイオム・バイオサイエンス
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