「アイデンシー IS-5320」の専用試薬
アークレイ株式会社は、チトクロームP450(CYP)ジェノタイプ解析キット「アイデンシーパックCYP2C19」を、3月1日に発売する。
同キットは、遺伝子解析装置「アイデンシー IS-5320」の専用試薬。投薬前診断に使用することで、適切な薬剤選択や投与量の設定など、患者に適した治療法の選択に役立つという。
注目されている投薬前の遺伝子検査
個人の薬効や副作用発現の差が生じる一因に、薬物代謝酵素の遺伝子多型があげられる。薬物代謝酵素の遺伝子型によっては、酵素活性が著しく低下し、薬効や副作用の発現に影響を与える可能性がある。そのため、投薬前の遺伝子検査が注目されている。
代表的な薬物代謝酵素としてCYPがあり、なかでもCYP2C19は、消化性潰瘍治療薬や抗血小板薬など様々な薬物代謝に関与している。
簡便・迅速に遺伝子検査を実施
遺伝子多型の判定は従来、手作業による煩雑な操作と多大な時間を要した。しかしアークレイの遺伝子解析装置「アイデンシー IS-5320」は、薬物代謝に関係する遺伝子の塩基配列やがんなどの遺伝子変異を、全自動で簡便かつ短時間のうちに解析することができる。
今回発売される「アイデンシーパックCYP2C19」は、「アイデンシー IS-5320」を使用し、全血(または全血より抽出したゲノムDNA)を試料として簡便・迅速に遺伝子検査を実施する。
アークレイは今後も、個別化医療をサポートする製品の開発を積極的に進めていくとしている。
(画像はプレスリリースより)

薬物代謝酵素の遺伝子検査キットを新発売 - アークレイ株式会社
http://www.arkray.co.jp/press/press/2016_02_16.html