それぞれの強みを活かし相乗効果を高める
塩野義製薬株式会社と日産化学工業株式会社は、1月28日、新規抗真菌薬創製を目指す共同研究契約を締結したと発表した。
この共同研究は、塩野義製薬と日産化学それぞれの強みを活かし相乗効果を高めることで、開発候補化合物を創出するというもの。
有効で安全性の高い治療薬が求められている
真菌感染症領域は、感染症薬物治療の中でもアンメット・メディカルニーズが高い。より有効で安全性の高い治療薬が求められている。
2013年および2014年の厚生労働省「院内感染対策サーベイランス事業」の調査では、緑膿菌や腸球菌と共にカンジダが入院患者の血液検体から高頻度で検出された。また2013年には国立感染症研究所から、易感染性の患者から高頻度でアスペルギルス属が分離され,カンジダと同様の致死性を示すことが報告されている。
より早期に患者へ治療薬が届けられるよう
塩野義製薬は、低分子創薬に強みをもち、感染症を重点疾患領域とする創薬力を誇る。日産化学は、高い化合物デザイン力および有機合成力に基づく構造活性相関研究力に強みがある。
今回契約が締結された共同研究では、より早期に患者へ治療薬が届けられるよう、両社の相乗効果を高め開発候補化合物を創出するとしている。また、パートナー企業やアカデミアとのリスクシェア型共同研究も積極的に活用するという。

塩野義製薬と日産化学、新規抗真菌薬創製で共同研究契約を締結 - 塩野義製薬株式会社
http://www.shionogi.co.jp/company/news/