医療発展のために
2016年2月2日、第一三共株式会社(以下、第一三共)は、研究者に対して臨床試験データを提供すると発表した。臨床試験の情報を適切な方法で開示することにより、医薬品への理解を深めると同時に、科学的知見を更に広めることにつながり、患者のための医療発展が見込まれる。
臨床試験データ開示への取り組み
対象となるのは、2014年1月1日以降に欧米で承認された第一三共製品のデータであり、欧州製薬団体連合会(EFPIA)および米国研究製薬工業協会(PhRMA)加盟会社として、EFPIA/PhRMA共同文書「Principles for Responsible Clinical Trial Data Sharing」に準拠し、臨床試験とその結果に関する情報を登録・開示する。
臨床データ開示方法
臨床試験データの開示を必要とする研究者は、専用システムclinicalstudydatarequest.comを通して、欧米で承認を受けた医薬品に関して第一三共が実施した臨床試験データの開示請求を申請可能である。
その後、研究者からのデータ開示請求は、独立委員会で審査・承認後、解析のための電子的環境が整えられ、患者の個人情報保護のために匿名化されたデータを対象として、研究者のアクセスが可能となる。

第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006399.html第一三共株式会社
臨床試験情報の登録と結果の公開について
http://www.daiichisankyo.co.jp/corporate/rd/measure/