デジタル総合監視制御システムと共に受注
株式会社日立製作所は、1月27日、中国の医薬品メーカー石薬集団有限公司(以下「石薬集団」)の子会社より、医薬品製造管理システム「HITPHAMS」およびデジタル総合監視制御システムを受注したと発表した。
今回、同システムを発注した子会社は、石薬集団欧意薬業有限公司および石薬集団中諾薬業。日立にとって石薬集団からの受注は、2件目になるという。
様々なプロセスのシステム化を実現する
「HITPHAMS」は、医薬品製造における様々なプロセスのシステム化を実現する、MESソフトウェアパッケージ。MESとは、情報システムを活用した製造現場における製造実行システムのことを指す。
同システムは、医薬品のGMPで要求される製造指図管理や製造実績管理を中心として、高品質かつ高信頼な医薬品製造に向けた厳格な製造管理システムの構築を可能にする。PIC/SのGMPガイドラインにも準拠し、これまで国内外で100システムを超える豊富な納入実績を誇る。
「HITPHAMS」と共に発注されたデジタル統合監視制御システムは、プラントの安定稼働を支える監視制御システムの構築・運用に関する日立のノウハウを基に開発されたシステム。「HITPHAMS」と連携することで、製造プロセスを自動化し、人為的ミスの減少や製造の効率化を実現する。
世界2位の規模に成長した中国医薬品市場
中国における医薬品市場は、米国に次ぐ世界2位の規模に成長した。この状況を受け、中国政府は2010年に中国新版GMPを発表し、石薬集団は全ての製造ラインでこの新版GMP認証を取得。医薬品の品質向上と製造の効率化に取り組んでいる。
日立は今後も、石薬集団の他の製造ラインへの「HITPHAMS」およびデジタル統合監視制御システムの導入を推進するとしている。

中国の医薬品メーカー石薬集団より医薬品製造管理システム「HITPHAMS」を受注 - 株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/